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お墓の継承問題とは?

最近、よく言われる少子化、高齢化などの話題は、もう耳にタコができるほど聞いていることだと思います。このような言い方をすると日本全体の問題なのですが、身近に置き換えるとこんな問題が…。

平成25年度に厚生労働科学特別研究事業として、墓地に関する意識調査が実施されています。その中の質問に対する回答が大変興味深い結果になっているのでいくつかご紹介します。

お墓参り

まずお墓参りの頻度については、平成25年度に「1回行った」人が31.8%、「2回」の人が21.3%、「3回以上」の人が28.5%で、少なくとも年に1回以上はお墓参りする人が81.6%と大半を占めています。

命日のお墓参りとかお盆などの風習があるので、お墓参りのきっかけは日常的に多いからでしょうか。

お墓の継承は

次のような質問「あなたの世帯には墓地の継承者がいますか?」に対する回答は…。

「継承者はいる」と回答した人は34.8%でした。とすると残りの世帯は「継承者はいるが負担はかけたくない」という答えが23.5%、「継承者はいない」が、なんと41.3%にも上りました。つまり、近い将来には約65%程度の世帯でお墓を管理する人がいなくなってしまうのです。

いったいどうなるのでしょうか。

墓仕舞い

子供が減り、世帯数も減りということになると、当然ながら墓地が余ってくるわけですね。昨今話題になることが多い、空き家問題と似た構造的な問題でもあります。

ただ、このようにアンケートに回答している人たちは、まだ問題意識はお持ちのようです。自分たちが元気なうちに、子孫に負担をかけないようにお墓などを処理しておきたい。まあ一種の終活でもありますが、具体的にはどうすればよいのでしょうか。

墓仕舞いといってお墓を撤去してしまう、たとえばお寺さんの墓地なら、墓石を取り去ったうえで墓地はお寺に返却するということが考えられます。でも、その場合、墓地に納骨されていたご先祖のお骨はどうすべきか?いくつか選択肢を考えると、たとえば合祀を申し込むとか、海洋散骨をするとかが浮かんできます。

墓地から取り出したお骨をずっと自宅で保管するのも現実的ではありません。ご本人もいつかはお骨になるわけですから、残された子供は大変ですよね。と考えると、ご先祖様にはやはりどこかで眠っていただくのが最善でしょう。

海洋散骨であれば、ご先祖様を自然に返して、大海原で眠っていただけるわけですから輪廻の考え方にちょっと近いかもしれません。

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